あの日から今日この場所まで

歩いてたら道は開けるんだなぁ.......

結局、夢を追いかけた君へ

  
     


それは、一瞬の出来事で。
でもきっと忘れない。
















 私には忘れることのできない貴方の姿があります。
「関西ジャニーズJr. LIVE2019 Happy 2 year!! ~今年も関ジュとChu Year!!~」の最終公演で公開記者会見が行われた時のことです。仲間の一人が、「単独コンサートをやりたい!」と言った時、貴方は誰よりも早く拍手をしました。右手にマイクを持っていたので、左手で右手首をやさしく叩き、腕を大きく左から右に振って全体に行き渡るような拍手をしました。貴方のその行動には、優しさや誠実さがそのまま表れていました。
 
 思えばその時、頭が真っ白になって悔しくて悲しくて、でも強がっておめでとうと言った日から3ヶ月が経とうとしていました。選ばれる人と選ばれない人がいて、ファンは一人一人違う、様々な思いを抱きました。私はその時の空気が少し怖く、苦手でした。貴方以外の、他の子のファンがみんな怖いと感じてしまうようになりました。「自担が推されすぎて喜べない」という声を耳にした時、「じゃあ、その場所変わってよ」と思ってしまいました。頭の悪い、自分も嫌いになりました。 

 ただ、貴方のことをより好きになった時間でした。汗でびしょびしょに濡れてセットの崩れた前髪を目にかけながらクシャっとした楽しそうな笑顔でステージに立つ貴方の姿。日誌や雑誌でのふわっ、ほわっとした温かいテキスト。何よりの楽しみであった毎週火曜日18時、優しくて賢くてちょっとSっ気のあるあなたの声を聴くことができる時間。すべてが大好きで大切で、尊くて仕方のないものになりました。

"ずっと応援したい、ずっとアイドルでいてほしい"

何年もJr.担をする中でいつしか捨てていたこの思いが、溢れ出していました。
ちょうどその頃、貴方は日誌で京セラドームに立った仲間の話題を出し「羨ましい」と話しました。羨ましいという感情を、さりげなくではあるものの伝えてくれたことが本当に嬉しかったです。ドームコンサートを観たことのない私が唯一想像できたセットのセンステに、ギラギラした丈の長めの衣装を着た貴方を思い浮かべた姿を今でもよく覚えています。どんなメンバーとでもいい、どんなメンバーカラーでもいい、あなたにそこにいてほしいと、強く願いました。

クリスマスには「デビューしたい」と目標を掲げていましたね。一瞬、ぽかーーんとしました。考えました。でもその日のうちには、「朝ドラ昼ドラ夜ドラで世間の女性バンバン堕として京セラでメインで歌って踊って弾く姿が見たい(訳:正門くんデビューしようね!)」とツイートしています。

いつか、いつかねと、強く強く希望を持ちながら。




 1月4日が終わってからの1ヶ月は、私のヲタク人生の中で一番長いように感じました。とにかく時間が進むのが遅くて、考えても答えが出ませんでした。
新年度唯一のお仕事がなくなり、次世代にユニットができました。ものすごく怖かったな。

ただそのうち、春松竹のポスターに大きく写っていると思ったら、とれ関のゲストとQLAPのJr.連載への掲載が決まっていて、なんだこの壮大で分かりやすすぎる匂わせは………2月後半に何もない訳が無いと確信しました。待ち遠しかった。

そんなこともあって2月18日まで、昼間なのに暗い道をゆっくり歩いているような、けれども目を細めると遠くから小さく光が差し込んでいるのがわかるような、不思議な時が流れました。









 あの、忘れられない姿を心に閉まってから1年が過ぎる時、貴方は京セラドームにいました。センステから、めっちゃギラギラした丈の長い衣装で、素敵な仲間達とオリジナル曲のイントロで登場しました。

そして、また公開記者会見が行われました。

貴方はユニットの代表として
「この京セラドーム、絶対に6人で踏みしめたい」
と言いました。


他でもない、貴方に拍手をしました。。

誰を見返した訳でもなく。

あの時、仲間のために手を叩いた、
貴方のために手を叩くことができたのがただ嬉しかったです。



1年前と大阪城ホール、あのステージから旅立った先輩が挨拶をした時と同じジャニーズWESTのRainbow DreamのBGMの中で、貴方は挨拶をしました。
視界に青が広がりました。私はゆっくりと目のピントを外していきました。言葉には表せないほど綺麗でした。 


ペンライトは自動的に青くなるのではありません。
この青い景色は、貴方の鏡なのだと感じました。
逃げなかった貴方の心、私達のために歌ってくれた貴方の声が、青い景色をつくっていました。
 


ずっと、届いていました。届いています。




結局、夢を追いかけてくれたあなたへ。





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 気づけば、個人戦時代の彼を応援してきた時代よりも、Aぇ! groupを応援してきた時間の方が長くなっていた。
私はなにわ男子が結成してから、様々なファンの意見に触れることにより、正門くん以外のファンの人が怖くなった。当時のトラウマの名残があって2020年2月まで、私のヲタクの友達の9割近くは正門担だった。

あの頃見たものや思っていたことを、走馬灯のように思い出すことはないし、特に記録もしていない。

難しい文章も書けないし深読みもできない。

でも、忘れないうちに一部分だけ、ほんの少しだけ書き残しておきたいと思った。


あの日うっすらと目を細めて見ることのできた光が、今は彼らの目の前にあって、
その光の下にいる彼らを応援できている。

今はそんな日々があるだけだ。



正門良規というアイドルに出会えて
Aぇ! groupに出会えた。

末澤誠也くん、草間リチャード敬太くん、
島健くん、福本大晴くん、佐野晶哉くん、

そしてたくさんのお友達にも出会えた。


正門くんの今まで、メンバー一人一人が積み重ねてきた今までは、これからに繋がっていくだけだから。



前へ前へ行こう。