あの日から今日この場所まで

歩いてたら道は開けるんだなぁ.......

君からのYELL(Aぇ! groupバンドver)覚え書き~すいかのエゴを添えて~

 

結成後初めての披露らしい。

もうそんな前だっけ。

 

最後に君からのYELLを観たのは確か城ホオーラス

明るい曲であることに相違はないかもしれないけど基本的に現在完了形みたいな歌詞で、

未来を示す部分は

 

きっと僕はもっと僕は高く飛べるはずさ君がいるから

 

大きく羽ばたくよ君と一緒に

 

この二つだけ。すごく明るくて夢を歌う曲なのに、その時は一番儚くてどこか哀しさを感じる曲だなって思った。当時の状況がよりそう感じさせたのもあるかもしれないけど。

この曲が描く未来ってなーんか、めっちゃ抽象的だな、って。

 

新しい歌詞が加えられたことによって“未来”を感じるのではなく、想像するのでもなく、

強く確信を持って見ることができるという要素が加わった気がする。

あと、平らな道を駆け足してる状態から、階段を一歩一歩踏みしめながら上っている印象の曲になった。

 

「夢を見ながらもまだ日々目の前に追い付くことが精一杯。でも君のおかげで僕がいるの、翼を見つけてくれてありがと!」

から、

「ここまで来られたのは君のおかげだけど、今度は僕が連れて行くって約束するよ。さあ翼に乗って!ほんの少し光が指しているあの場所に向かって!」みたいな?

 

今までの歌詞で“あの”、“その”みたいな指示詞が最後の

夢みた”あの空”

しかなかったんだけど、

輝く”あの空” ”その日”を迎えたい

と、指示詞が二つ加わっていることからも、自信を持って人差し指一本で指し示すことができる一点が確実に見えてきているのかな、と。

 

(歌詞追加部分)(私覚え)

 

約束をしよう ありがとうだけじゃ 僕の気持ちまだまだ伝わらないから(小島)

 

 

彼らにはまだ未来は約束されてなくて、今からでも他の道を選ぶことはできるし、このお仕事を真面目に真っすぐ続けても報われない未来だってあるかもしれない。そんな状況にいる彼らからの“約束するよ”は言葉だけでとても心強い気持ちになる。そしてどこか儚い。

Aぇ! group結成前に小島担が「小島くんは日誌や雑誌で悔しいとか、目標を達成したいとかっていう気持ちを伝えてくれることはなくて………未来についての願望を語ってくれることも“これからもついてきてね”みたいな、今後を約束してくれる言葉もない……まぁ、それが小島くんの答えなのかもしれないけど」って言っていたのを思い出した。

小島君の胸を押さえてぎゅっとする歌い方が好き。涙腺がぎゅっとなる。

 

 

 

 

君を連れてくよ 一緒に行こうよ 輝くあの空へと(佐野)

 

“あの”のタイミングでバチを持っている右手を思いっきり上に挙げた?気がした。

歌詞の中の言葉の強度で言ったら、君からのYELLでここが一番強いんじゃないかな。

晶哉くんが雑誌やwebで伝えてくれる言葉はいつもソフトだし、MCや番組での立ち回りや、他のメンバーのインタビューとか(特に末澤くん^^)を見てもものすごく謙虚で、言葉や態度を選ぶ際に周りの空気を的確に読むということに長けているのだなと思っているからこそ、彼がここの言葉を歌っていることを噛み締めた。多分彼はもし自分の作った曲だったら絶対ここは歌わないんだろうな。

あ、でもソース忘れたけど夏くらいの雑誌かな「(Aぇ! groupが10年後)どんなに活躍できていても、今の6人の関係性と雰囲気のままでいたい。逆にそれを続けたらきっと活躍できるはず」っていう言葉にすごく大切なものが見えた気がした(言葉には表せないんだけど)。音楽についての学びを深めるのに4年でも勿体ないくらいの才能を持ち合わせているのに小島くんや大晴くんの卒業に合わせて短大に進んだり…グループの将来を一番冷静な目で見据えることができているのは彼なのかも。そんな晶哉くんの指す“あの空”だから、ぼんやり感がないというか、きっと見えているのであろう“あの空”だなと思った。

 

 

 

 

いつでも感じてる君からのYELL きらめく笑顔で僕を照らして(大晴)

 

ここ、大晴くんのヲタクも他のヲタクも色んな感情で聴いて、深く響いたところだと思うんだけど、私が何で彼の歌うこのパートにじーんとしたのだろうかってその時はまだわからなくて、でも今になって思うのは、ファンが大晴くんに一番伝えたかったことを彼が言葉にして歌っているっていうのもあったのかな。私はそれだったかもしれない。

 

 

 

夢見た未来はまだ来ないけど その日を迎えたい君と一緒に (末澤)

 

”夢みた未来”を絶対にこの手から離さない感じ。でもそれはぎゅーって握ってたら知らない間に消えてなくなっちゃいそうなやっと見つけた小さくて儚い希望。

だから大事に握りしめているんだろうな。

まだ来ていない”その日”を、迎えたいと思ってくれているだけでいい。それだけで充分なのよ………ありがとう。夢見てくれてありがとう。向かってくれてありがとう。

でも、「君と一緒に」で手を差し伸ばしてくるの、ずるいです。

 

君とのYELLバンドver全体としてはもちろんそうなんだけど、このパートを末澤くん以外にできる人は他にはいないと思った。歌詞やその背景、歌い方、全部が彼にぴったりで、自分のものにしている。彼のために作られたのか?

あと、この曲で初めてhope to do (want to do)が入ってくるのがしんどい。

~したいって入ってくるのがね、もう。

IsLAND TVが開設されてそれぞれのプロフィール欄を始めて見たときに、明らかにグループによって将来の夢の記載欄に差や違いがあったのを見て、この世界は夢や願望にまで制限を設けられるのかと思った。そんなこと、思った事もあったから。

 

そんな大サビなんだけど、

Aメロ一番最初に

 

白く光るスポットライトに憧れ続けてここまで来たけど

 

って歌うのもすえちぇだったのが、なに、それは伏線なの?ってくらいに冒頭の大晴&末澤から大サビの大晴→末澤に繋がってたな。

 

 

見つけてくれた僕の背中にも小さな羽根が生えているの

 

が末規なことについてはまとまっていない話でよければ70分くらい話せるんだけど、

まあグループの中でもこの二人が仕事に呼ばれない、ステージに立たない時期が特に長かったと思うの。それが今やダブルセンター張ってる二人のこれ。

一番最初に羽を見つけたのは”君”ではないかもしれないね。

でも、小さかったかもしれないけど、めちゃくちゃ綺麗で立派で輝いている力強い羽根だよ!!!!!!!って今は言いたい。


サビ前のリチャ末、"高く飛べるはずさ君がいるから"


梅芸が始まったときから、何ならその前からずっと、個人戦の中ではめちゃくちゃ怖かった存在。一人で何でもできる人達。良い意味でグループに向いてない二人だと思ってた。

その二人が言う"君"。

 

もうこれ以上は私の乏しい語彙力で表現できるものではないからまいいや。

 

この曲を最後に観たあの日、ぼんやりしているどころか想像すらできなかったあの空の真下で、今6人は歌っているんだな~。

 

バンドverの新しい君からのYELLは、どうかAぇ! groupにこれからも歌ってほしい、

ただ、いつか歌わなくなる日が来ることも願う。